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携帯電話のマナーについては、今更声を上げるまでもないが、先日ちょっと驚いた事があった。
話はちょっとさかのぼるが、今年の6月〜7月にかけて「第1回全国こども英語スピーチコンテスト」の地区予選が開催された。…知ってる方は少ないと思うが。
息子の通ってる英語教室で案内され、ホームページからエントリーしてみたのだった。
内容を簡単に紹介すると、このコンテストは毎日新聞社などが主催した、帰国子女やアメリカンスクールなどに通っていない小学生を対象にした英語コンテストで、テーマに沿った2分以内の英語原稿を考え、それをスピーチするというものだ。
息子のカテゴリー(小学1,2年生)のテーマは「私の好きなもの」。
息子は、「ドラえもん」についてスピーチする事にした。
まず、7月末までに予選に参加しなければならない。予選は、電話でしゃべって先方に録音する形式だった。
8月に予選通過の連絡を受け、晴れて9月末に福岡で開催される九州・山口地区大会に出場できることとなった。
果たしてどれくらいの人数が地区大会に出場しているのかも分からなかったし、どういう形式で発表するのかも分からなかったが、とにかくステージの上でマイクに向かってスピーチするイメージで、大会に向けて日々練習を重ねた。
地区大会当日、開催場所である「福岡雙葉学園」に到着してみてはじめて分かったことは、今回の参加者が全国で約6,200人で、九州地区大会には500人ちょっとエントリーしていたこと、その中で60人くらいがこの会場に来れたこと、宮崎からはなんと息子ひとりだったこと!(別に自慢してる訳ではありません。それだけ、この大会が宮崎では知られてなかったんだなあ、と思ったのでした。)
それと、その中から3人だけが全国大会に行けるということ。
前置きがちょっと長くなってしまったが、トップバッターの大分から来た女の子がステージに上がり、緊張した面持ちで一生懸命スピーチを始めたその30秒後。
観客席の後ろの方で、ふいに携帯電話が大音量で鳴りだした!
その持ち主は、慌てて動転したのか、その場の雰囲気が分かってなかったのか、そのどちらか分からないが、すぐにオフにすることなく、鳴り続ける携帯電話を持ったまま後ろのドアを開けて出て行ったのだ。
可哀想なのはその女の子だ。ただでさえ緊張しているところに、そんな音が鳴り響いてはたまったものではないだろう。審査員の気がそがれたことも気の毒だ。ちょっとずつ声も小さくなっていった。
しかし、その子はそんなハプニングにもめげず、ちゃんとスピーチをし終えた。
話の流れに関係ないが、ちょっとだけ息子のことも言っておこう(親バカ)。
事前情報がなかったので他の出場者のように、大きな身振りなどを交えてのスピーチとは行かなかったが、堂々としていて、はっきり聞き取れるスピーチだった。発音もまずまずだった。休憩時間に、審査員の一人が近づいて褒めてくれたときは、(もしかして全国行ける?)と思ったのだが、息子の何人か後にスピーチした福岡の女の子が圧巻だった!
内容と言い、態度と言い、誰もが文句のつけようがないほどのスピーチだった。1〜2年生の代表はひとり、その子以外に考えられない。
その後は気が楽になった(笑)。
話は戻るが、全ての出場者のスピーチが終わった後、やっぱり誰もがあの携帯電話の邪魔が入った女の子を可哀想に思っていたことと思う。
そのとき、ちょっと思いがけないことが起こったのだ。
司会者の女性がこうアナウンスした。
「これで、全ての出場者のスピーチが終了しました。しかし、エントリーナンバー1番の○○さんのスピーチの際、観客席で携帯電話がなりました。そこで、特別にもう一度スピーチの機会を差し上げたいと思います」。
場内から拍手が起こった。みんながホッとしていた。
それはそうだ。それまでの1ヶ月、みんな息子と同じように毎日一生懸命スピーチの練習をして来たに違いない。それが、誰かのほんのちょっとした不注意で邪魔されたとなれば、その子にとっても家族にとってもやりきれない。
その子は、堂々と2回目のスピーチをやり終え、また場内から大きな拍手が起きた。
残念ながら、その子も息子も全国大会へは行けなかったが、この九州地区大会は「携帯電話の邪魔」というおまけが付いたことで、子ども達だけでなく大人達にとっても良い学びの場になった。
皆さん、公共の場でちゃんと携帯に気を使ってますか?
当たり前すぎて忘れる事もよくあることです。でも、けっこう携帯電話の音って、大きな破壊力を持っていることをお忘れなく。
☆この記事のライター:UKEUKE
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