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西都市の奥山に「ロキシーヒル」という名の15haの森がある。
ここは、「豊かな森」づくりを夢に描くあるひとりの男が、12年前に作った山小屋から始まった。
その男の名は、図師哲雄さん。
山と焼酎をこよなく愛する元気な74歳。
図師さんは、材価低迷で人の手が入らず、荒廃の一途をたどる森林の惨状を心配していた矢先、図書館でフランスの作家ジャン・ジオノが書いた「木を植えた男」という絵本に出会った。ひとりの羊飼いの男が、荒れ果てた大地に1人で黙々とカシの実など何十年も植え続け、荒野はやがて緑豊かな森に変わり、そこを離れていた住民の子孫が次第に戻って来ると言うストーリーである。
図師さんは、この話を実話と信じ(のちに物語と分かったが)、衝撃的な感動を覚えた。
そこで、すぐに生業としていた農業を辞め、自分の所有する山林を開放して、杉と広葉樹の混合林を中心とした「豊かな森」づくりを始めたのである。
当初10名ほどだった賛同者も今では150名を超える会員となり、みんなの森に発展してきている。
ちなみに、名前の由来である「ロキシー」とは、ネパールの地酒(蒸留酒…焼酎)のこと。登山家でもある図師さんは、昔訪れたネパールで飲んだロキシーの味が忘れられず、その名前を自分の山に付けたとの事。
誰とでも、瞬間的に友達になれる図師さん。ネパールでも、到着したその日に現地の人から自宅に招待されるほど仲良くなったとか。
ところで、現在は、ロキシーヒルの大酋長である図師哲雄さん。
大変な読書家でもある。
実は、戦前のまだ「小作」という制度が残っていた時分に、その小作農の家に生まれた。
父親も体が弱かったため(確かそう聞いたと思う)中学校に上がる頃には、重要な労働力として家の仕事に組み込まれていたそうだ。そのため、学校へもまともに行けなかったとか。
だから、図師さんは(今だから言える事だが)、戦後の進駐軍による農地解放を喜んだと言われる。ようやく、自分の土地を得られた。これで、まともにメシが食えるようになる。ようやく、自分の力で切り開ける未来が手に入った、と。
それからの図師さんは、渇望していた「知識」を手に入れるべく、図書館通いで猛勉強し、昼夜を問わず仕事に打ち込んだという。
ようやく、農業で安定した収入が得られるようになり、ふと自分の歩いて来た道を振り返ると、幼少の頃から仕事に明け暮れてきたため、「少年の夢」を置き去りにして来たことに気がついた。
そこからの図師さんは、「少年の夢」をどんどん形にして行く。
まずは、ツリーハウス作り。
見晴らしの良い場所に土台となる楠木を山から移植し、その木がツリーハウスに耐えられる大きさに成長するまで見守り、15年後、満を持してツリーハウスを乗せた。
図師さんの具体的な夢…それは、ツリーハウスの窓から開放感100%のおしっこをする事(笑)。ツリーハウスの完成後、満足のいくまでその夢を実現した事は言うまでもない。
ロキシーヒルの会公式HP
☆この記事のライター:UKEUKE
◆◆◆こんな感想が届きました◆◆◆
いつか行きたい!と思っていて今だ行けていないロキシーヒル。
図師さんにも是非お会いしたいです。
でも、ツリーハウスに行くときは、10mくらい離れたところから、
「こんにちはー!!」となるべく大きな声で自分の存在をアピールしておこうと思います。
ビーバー・テール
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